カウンセリングルーム　La ccord　代表カウンセラーの福田加奈子です。

本日のブログは、私が感じている「社会」に対するやるせなさから書きつづります。

La ccordにはどういうお金の流れがあり、経営が成り立っているのか、詳しいお話をクライアントさんから聞かれたことがあります。

そのクライアントさんは、「どうせ、金儲けなんだろう。」との思いから、この質問を投げかけてこられました。

しかし、正直に開示した結果、La ccordがはっきり言って儲かってなどいない、ということを納得して頂けました。

カウンセリングは、無償の奉仕では成り立たちません。

クライアントさんが安心してカウンセリングを受けることができるための場所が必要であり、それを維持する資金というものが必要なのです。

もちろん医療機関も同様に、無償の奉仕では成り立たちません。

しかし悲しいかな、冒頭のクライアントさんが指摘したように、傍目にも「金儲け」を主眼においているようにしか見えない医療機関も多いのです。

これは私がカウンセラーになる以前の話です。

私の知人に、重い心の病を抱えた人がいました。

その方は、他の家族の手に負えず、邪魔者扱いされ、精神病院に連れて行かれました。

そして毎日、鎮静剤を投与されました。

薬の効果により、日常生活を送れるくらいになりました。

しかし、それ以降も大量の向精神薬を毎日服用させられ、次第にろれつが回らなくなり、まともな思考が出来なくなり、病院を脱走して指を切断したこともありました。

本人が夢に見ていた、結婚も、子供を持つことも叶わず、ついに社会復帰することなく、この世を去ってしまいました。

誤解の無い様申し上げたいのですが、病院がすべて悪いと言っているわけはありません。

あくまで私の主観ですが、２人ほど本当に素晴らしい先生を存じ上げています。

話を戻しますが、儲からないのにもかかわらず、La ccordはなぜ、クライアントさんの手伝いをさせていただいているのでしょうか。

それは、私の周りの人間や私自身が、医療機関に関わった結果、しなくてもいい手術を強要されたことや、薬が必要だった時期を過ぎてからでも、減薬を指示してもらえなかったことで、何年も苦しい思いをしてきた経験があるからです。

だからこそ、私が経験してきた知識で、クライアントさんと向き合えることがあるのではないかと思ったからです。

最後にひとつだけ大切にして欲しい事を述べます。

それは、カウンセラーの言う事も、ドクターの言う事も、鵜呑みにしないで欲しい、という事です。

信頼をするなと言っているわけではありません。

信頼関係とは、疑問に思う事をお互い素直にぶつけ合える関係でもあります。

自分の中に起こった疑問をどんどんぶつけて欲しいのです。

それが、自分の納得のいく結果を導き出すことに繋がります。

そうすることで、自分に合ったカウンセラーやドクターを見つけることができるのです。

自分に合った先生といい方向を目指して欲しく思います。