カウンセラーの大西さおりです。

多くの人がコミュニケーションのなかでも難しいと感じるものが、相手の主張と自分の主張したいことが違っている場合ではないでしょうか。

たとえば、自分の仕事で手一杯なところにべつの仕事を頼まれてしまった…というような場面。

相手の主張を100%受け入れようとすると、自分が無理をして残業せざるを得ないことになってしまいます。

自分の主張を100%通そうとすれば、たとえ依頼が上司であってもキッパリと断ることが必要です。

…どちらもあまり現実的ではないですね。

最近ではこのような場合に「アサーション」と呼ばれる考え方が注目されています。

どちらも一方的に主張を通すのではなく、相手の主張も自分の主張もどちらも尊重しようというものです。

具体的には

　状況説明(今日中が期限の仕事が入っている)

　自分の気持ち(断るのは申し訳なく思っている)

　提案(明日でよければ出来るのだが)

　相手への選択肢(どちらを優先させましょうか？)

このような流れでお互いの主張が折り合うような着地点を探します。

現実には難しいこともあるでしょうが、自分も相手も否定しないコミュニケーションを目指していきたいものです。