カウンセラーの大西さおりです。

最近では若い年代を中心に「タイパ」が重要だといわれているようです。

タイパとは「タイムパフォーマンス」の略語で、できるだけ時間を効率的に使おうとする考え方なのだそうです。

「タイパが良い」などのように使いますが、その意味は使った時間に対して満足度が高いということ。

例としては、動画などを見ながら別のことをしたり、動画自体を倍速で視聴するなどです。

時間には限りがあるのですから、なるべく有効に使いたいという気持ちはわかる気もします。

とはいえ、あまりにもタイパを重視しすぎると、問題がでてきそうです。

タイパという効率の良さだけを求めてしまうと、「なんのためにそれをするのか」というところを見失ってしまうことにもなりかねないからです。

映画を観ることで感動したり楽しんだりすることが目的だったはずなのに、なるべく早く見終わるように苦心するというのはどうなのでしょう。

タイパという結果だけを追い求めていて、本来の目的がおろそかになってしまっては本末転倒です。

時間をかけたからこそ多くのことに気づけたり、何度も繰り返すことで自分の中にあるものに気づけたり、手間ひまかけたことで感動したり満足したりということもあるはずです。

タイパもほどほどに、が大切なようですね。