カウンセラーの大西さおりです。

誰にでも、うっかりしてしまうことやミスすることはあると思います。

ただ、これには個人差があるのです。

よくいわれる「片付けられない人」とか「時間を守れない人」というのも、その人が怠惰なせいだけでない場合もあります。

手順を考えたり時間を逆算して間に合わせるといった、多くの人にとってなんでもないことが上手くできない人たちもいるのです。

最近では「大人の発達障害」といわれています。

症状はかなり個人差があると言われていますが、発達障害の“傾向がある”人まで含めると誰の身の回りにも存在している可能性があると思われます。

これは本人の努力で治したりできるものではありません。

ただし出来ないことや不得意なことでも、やり方を変えたり工夫することでカバーすることは可能です。

たとえば

・手順はメモに書き出す

・やるべき事はふせんに書いて張っておく

・時間の管理にタイマーを使う

　などです。

また周囲の人も

・指示する時は紙に書いて渡す

・一度にたくさんのことを言わない

・曖昧な表現を使わない（「急いで」ではなく「～時までに」など）

といった工夫をすることでうまく対処できる場合があります。

 その人の特性を理解して、「その人なりのうまいやり方」を見つけていくことが必要なのです。