カウンセラーの大西さおりです。

帰り道にいつも目にする交通標語があります。

“運転に　あってはいけない　「まぁいいか」”

まったくそのとおりです。

車の運転では「だいたい」とか「ほどほどに」などということは、決してあってはいけないことです。

とはいえ、日頃の生活の中では「まぁいいか」も必要な時があります。

「～しなくてはいけない」「～でなくてはならない」

「～するべきだ」「～であるべきなのに」

これらの考えは、交通ルールを守るなどのベースになる大切なものです。

けれども常にこうした考えに縛られてしまうと、自分を苦しめたり他者への怒りの素になってしまいます。

たとえば「いつも笑顔でいなくてはいけない」。

たしかに笑顔でいるのは素敵なことです。

でも、「いつも」「でなくてはいけない」となるとどうでしょう？

誰でも、とても笑顔でいられない時だってあります。

そんな時に、出来ない自分を責めてしまうとしたら？

また、他人にもそれを求めてしまうとしたらどうでしょう。

笑顔でいることは素晴らしい、でもそうでなかったとしても「まぁいいか」。

これくらいがちょうどいいのではないでしょうか。