カウンセラーの大西さおりです。

気持ちを伝えるということは、どういうことでしょうか。

どんなに気持ちがあっても、気持ち自体は目に見えません。

自分の気持ちを、いつでもすべて相手に伝えることはできません。

そんな気持ちを目に見える形であらわすものが、あいさつやマナーといったものなのではないでしょうか。

その良い例が冠婚葬祭の場です。

お祝いの席にドレスアップして参加することや喪服を着て弔問に訪れるといったことで、その気持ちを目に見える形であらわしているのです。

あいさつも相手をきちんと認識している、重要な存在だとわかっているということを示すという意味があるはずです。

たとえどんなに相手を大切に思っていたとしても、マナーやあいさつがおろそかになっていれば相手にはその気持ちは伝わりにくいでしょう。

もっといえば相手は軽んじられているとさえ感じてしまうかもしれません。

表面的な「形だけ」では意味がないかもしれませんが、「気持ちだけ」でもやはり不十分なのです。