カウンセラーの大西さおりです。　

ものごとを一方的に決めつけてしまうことを「レッテルを貼る」といいます。

人間関係でも相手のことをこうと決めつけてしまうことはよくあることです。

多くの場合レッテルとは偏見だったり先入観からくるものなのですが、問題なのは一度レッテルを貼るとそこから離れることは難しくなってしまうという点です。

たとえば「リンゴ＝赤い」というレッテルを貼ってしまうと、赤くないリンゴはもうリンゴとはみなされなくなってしまいます。

さらに赤いリンゴばかりを見ているので、ますます「リンゴ＝赤い」というレッテルが強化されてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。

どんな人でもいろいろな面を持っているはずです。

良いところもあれば悪いところもあります。

自分にとって悪いところと感じることでも、別の見方をすることで良いところだと思う人もいるかもしれません。

赤以外のリンゴもたくさんあって必要とされているはずです。

「自分の考え以外にもいろいろな考え方や見方がある」と意識することで、レッテル貼りをしてしまうことから抜け出すことができるのではないでしょうか。