カウンセラーの大西さおりです。

今日は、本を読んでいて心に残ったお話を紹介します。

ブッダ（お釈迦様）にはたくさんのお弟子がいましたが、その中にとても努力家の弟子がいたそうです。

彼は足の裏から血を流すような厳しい努力を続けて、道を究めようとしていました。

けれど、どうしても悟りを開くことはできなかったそうです。

それを見たブッダはこういわれました。

「お前は琴を習ったことがあるだろう。

琴というものは、糸を張るときに急であっても緩くても良い音は出ないものである。

緩急ちょうどいいところで、美しい音がするものだ。

悟りを得るということも、同じことである。

怠けていれば悟りは得られないし、逆に張り詰めすぎてもやはり得られない。

努力するにしても、そのひとにあった程よい努力でなければならないものだ。」

この言葉を聞いた弟子は、無理することなく自分なりに修行を続け、やがて悟りを開くことが出来たということです。