カウンセラーの大西さおりです。

今年は寒くなるのが早かったおかげで、あちこちで美しい紅葉が見られますね。

気づかないうちに街路樹もあざやかな赤や黄色に変わっていて驚かされます。

いつもの通いなれた道も装いを変えて、みんなの目を楽しませてくれているようです。

木々は季節によって姿を変えていきます。

日々濃くなっていく新緑が、わたしたちに春の訪れを教えてくれます。

花が咲けば、なんとはなしにみんなの心が浮き立ってきます。

夏には木陰が暑さをやわらげてくれたりもします。

大きく伸びた枝は、虫や鳥のためにもなっていることでしょう。

そして今、美しい紅葉が道行く人を楽しませています。

けれど、やがて冬が来ればその葉も落ちてしまいます。

でも、それで終わってしまうわけではありません。

この落ち葉がやがて栄養となって、冬を乗り越えて再び芽を出すときに備えているのです。

人もそれぞれの「時」があります。

ただし木がいっせいに紅葉したりするのとは違って、人の「時」はみな違います。

若葉を出している人、花を咲かせている人、木陰を提供している人、そして今は力を蓄えている人…。

それぞれの人が必要な時を過ごしているのです。