カウンセラーの大西さおりです。

ついこの前まで今年も残暑が厳しい…と言っていたのに、すっかり秋の空気を感じるようになってきました。

気がつくと、ときおりトンボが飛んでいるのを目にします。

トンボの幼生をヤゴといいます。

空を飛ぶトンボからは想像できませんが、ヤゴは水中で生きています。

水の中にいるヤゴを見たことがありますが、これがトンボになると知らなければ別の生き物だと思うほど姿かたちは違っています。

もしかしたらヤゴ自身ですら、自分が将来は水から出て空を飛ぶことになるなんて思っていないのかもしれません。

人もおなじように劇的に変化することがあります。

小さいころはとても内気で人見知りだったという人が、大人になって人前に出るような仕事に就いていたり。

やんちゃな子どもだったのが、すっかり落ち着いた人物になっていたり。

当時の自分はそんなふうに変化するとは思いもよらないでいたことでしょう。

いまの自分はヤゴだと思っていて、水中にいるのが当たり前だと思っていませんか。

もしかしたらある日突然羽が生えて、トンボになって空へと飛び立つことがあるのかもしれませんよ。