カウンセラーの大西さおりです。

久しぶりに会った友人と、むかし海外旅行にいった思い出話で盛り上がりました。

私たちにとって「恩人」の話です。

ある中東の空港で乗り換えをしなくてはならなかったのですが、まったく言葉がわからないのです。

案内板に英語すらなく、二人でただボーゼンと立ち尽くしていました。

その時、モップを持った掃除のおじさんが近づいてきてなにか話しかけてくるのです。

よくよく聞けば、ある方向を指差しています。

そこへ行け、と教えてくれていたのです。

おそらく私たちはよっぽど困った様子だったのでしょう。

掃除のおじさんにとってそんな外国人旅行者はいつもの光景で、いつも通りに教えてくれただけだったのかもしれません。

でも、私たちにとってあのおじさんは一生忘れられない「恩人」なのです。

自分は誰の役にもたっていないのではないか？

そんな風に思ってしまうことがあるかもしれません。

ここで、ちょっと考えてみてください。

過去に誰かから助けられたり、誰かの言動で嬉しい思いをしたことがあるのではありませんか？

同じように、あなたの言動が誰かにとって救いになっていたり役立っているかもしれません。

たとえ自分では気づいていなくても。

もしかしたら、あなたも誰かの「恩人」になっているかもしれませんよ。