カウンセラーの大西さおりです。

「アサーション」というのは、自分も相手も大切にする表現方法のことをいいます。

自分より相手を優先してばかりの表現では、自分の気持ちを抑えすぎて言いたいことをいえないということになります。

必要な場面でノーと言えずに不利な立場に追い込まれてしまったり、あとから後悔することになったり、困ったことが起きたときに言い訳ばかりになってしまったり。

逆に自分ばかりを優先すると、相手のことを考えず攻撃的な表現になってしまいます。

結果として相手の立場や気持ちを無視することになったり、自分の気持ちや考えを一方的に押し付けてしまうことにもなりかねません。

自分の意見もしっかり伝え、かつ相手のことも考えた公平で中立的な表現が「アサーション」です。

ポイントとしては「私は～」と自分を主語とする“Ｉ(アイ)メッセージ”を使うことです。

よくある例で

「あなたはどうして～してくれないの？」というのは“YOU(ユー)メッセージ”。

すごく責められている感じです。

「～してくれたら、私は嬉しいのだけれど」

こちらは“Ｉ(アイ)メッセージ”。

自分の気持ちを伝えるだけです。

さて、自分が言われるとしたらどちら？