カウンセラーの大西さおりです。

最近読んだもののなかで印象に残った言葉を紹介したいと思います。

将棋界のレジェンド、加藤一二三さんのインタビュー記事です。

将棋に詳しくなくてもご存知の方もいるかもしれません(私も将棋はまったくの素人ですが素敵なお人柄の方と拝見していました)。

加藤さんは63年近くプロの棋士として活動されてきました。

その間に勝った回数は歴代三位の1324回ですが、負けた回数は歴代一位の1180回なのだそうです。

1000回負けたときには史上初の出来事として、当事マスコミの取材が数多くやって来たとか。

でも加藤さんはそれを屈辱と感じたのではなく、嬉しいと思ったそうです。

なぜでしょうか？

「たくさん負けたということは、たくさんの対局に臨んだということだから。」

また、こうもおっしゃっています。

「成功したことだけに注目するのは、未熟である。

失敗のなかから成功のヒントをつかめば、それでいいのだ。」

長い間、厳しい勝負の世界で挑戦し続けて来た方の言葉です。

とても勇気づけられる思いがします。