カウンセラーの大西さおりです。

いつまでもつらい気持ちから逃れられない。

つらい過去をいつまでたっても思い出してしまう。

その一方でこの出来事をのりこえて、さらにそこからなにかを得ている人もいます。

こうした人たちはなにが違うのでしょうか。

過去のつらい出来事をのりこえるには、その出来事をしっかり消化することが必要です。

こんなことを思っていてはいけないのでは、などと自分の気持ちに蓋をしてしまう。

すべて自分が悪かったせい、などと決めつけて自分の本当の声に耳をふさいでしまう。

その結果、いつまでも傷が癒えることはないまま…。

過去の自分の本当の気持ちや、自分が本当に言いたかったことはなんでしょうか。

そうした気持ちや声を、いまの自分が聞いてあげることで少しずつ「過去」になっていくのだと思います。

つらい過去と向き合うことは、とても大変なことです。

こころの準備も、エネルギーも、時間も必要とします。

過去と向き合うための場の一つとして、カウンセリングはあるのです。