カウンセラーの大西さおりです。

誰にでも「過去」はあります。

良い過去もあれば、つらい過去もある。

でも過去を後悔したり過去にとらわれたりしてばかりの人生では、それは幸福とは言えません。

私たちは一日一日を積み重ねて生きています。

今の自分は過去の自分があったおかげです。

つらい過去を無理に忘れようとしたり、なかったことにしようとしたりする必要はありません。

もちろん誰かのせいにしたりするのも違います。

つらかった気持ちは、まずはちゃんと受け取ってあげること。

そのうえで「つらい過去が今の自分にどう影響しているのだろうか？」という点に目を向けることができれば、過去を理解することができるでしょう。

今の自分には、つらい過去をこえて得てきた「なにか」があるはずです。

それを「自分の力」にすることができれば、その過去はもうムダではないのです。

「あのときはつらかったけれど、今の自分があるのはそのためだ」と思えるようになれば、その過去はもう自分にとって「つらい過去」ではなくなっているのかもしれません。