カウンセラーの大西さおりです。

憂うつな気分から抜け出せないとき、どうしたらいいのかわからなくなってしまうことがあります。

とはいえ、イヤな気分だってどこからか突然やって来てとりついてくるわけではありません。

気分というのは、自分自身が考えていることによってひきおこされます。　

楽しいことを考えたときは楽しい気分になってくるものですし、嫌なことを考えているとだんだん暗い気分になってきます。

ここで重要なのは、「自分の考えていること」は必ずしも「現実」とは違うということです。

たとえば「失敗したらもう終わりだ」というのは自分が考えていることに過ぎません。

実際には失敗してすべてが終わってしまうという状況はあまり現実的ではないでしょう。

「自分が考えていること」を自覚するためのコツがあります。

たとえば「もうダメだ」と思ってしまったとき、そのあとに「と、自分は考えた」と付け足してみるのです。

考えているのは自分だけなんだ、と気づけるはずです。

「自分の考え」と「現実」とは違うということを覚えておいてくださいね。