カウンセラーの大西さおりです。

「なるべく人とは距離をとる」

「人との接触は最小限にする」

今はこの２つが大切なこととされています。

まさかこんなことが推奨される世の中がくるなんて、思ってもみなかったはずです。

本来、人間は相手との距離が近づくことで親しみや安心を感じるようになっています。

言葉や表情やしぐさは相手との関係性を表すものですし、互いに近づいたり触れあうことは親密な人間関係に欠かせないものです。

いわばコミュニケーションの基本ともいえることなのに、それを禁じられるというのは人間らしさを否定されるようなものかもしれません。

こうした生活が続くことで、私たちは少しずつストレスを抱えていくことになります。

そんななかでも、できることでなんとかコミュニケーションをとっていこうという動きがあります。

インターネットやSNSなどをつかって情報交換をしたりはげましあったり。

近況を伝えあったり写真を送りあったりするだけでも、「だれかの存在」を感じられます。

また手書きのメッセージが見直されているとも…。

顔は会わせずとも感謝や気持ちを伝えるなど、「つながる」ことで助け合うことができるのかもしれません。