カウンセラーの大西さおりです。

ロボットといえば、みなさんはどんなイメージを持っていますか？
人間にはできないような能力や力を持っている。
便利な機能を持っていて、人間を助けてくれる。
すぐれた力で人間の代わりに働いてくれるもの。
その多くは「能力が高い」とか「役に立つ」といったものが多いのではないでしょうか。

ところが、こんな人気のロボットもいるのです。
特別な能力もなく役に立つ機能もないばかりか、人の手を借りなければうまく生活していけない。
持ち主には遊び相手になってもらったり、撫でてほしがって甘えたりする。
まるで小さな子どもやペットのような存在です。
このロボットを見ていると、人に必要なものがなにかわかるような気がします。
人は頼られたり、誰かの役に立ったり、愛情や関心を向けられることが必要なのです。

もし誰かに頼ったり助けてもらうことが相手にとって負担になるのではないかと思っているとしたら、そうとばかりもいえないようです。
もしかしたら頼ったり助けてもらうことで、相手にも“なにか”を与えているのかもしれません。