カウンセラーの大西さおりです。

自分の感情ときちんと向き合うというのは、意外と難しいものです。

つらい、悲しいといったネガティブな感情は、それに向き合うにはかなりのエネルギーや強さを必要とします。
きちんと感情に向き合うよりも、スルーして“なかったこと”にするほうがずっと楽だからです。

では、うれしいとか楽しいといったポジティブな感情ならちゃんと向き合えているかといえば、そうでない場面もたくさんあります。
たとえば、ほめられたり評価されたりしたときに「そんなことはない」と言ったり思ったりしていませんか。
謙遜することがすべて悪いわけではありませんが、謙遜することで自分のプラスの感情を味わうチャンスを逃しているようなら問題です。

きちんと感情に向き合うことをしないと、どうなってしまうのか。
身体の使わない機能がどんどん衰えていってしまうように、感情もまた「感度」はどんどん鈍くなってしまいます。

感情とは、自分自身のこころの声です。
無視したりせずに、きちんと耳を傾けてあげてくださいね。