カウンセラーの大西さおりです。

まったく自分には関係のない他人ならなんとも思わないようなことでも、身近な人であれば我慢できない、許せないと思ってしまうことがあります。
家族や恋人、親しい友人などの近い間柄になればなるほど、相手に対する期待や「こうであって欲しい」という思いは大きくなっているからです。

でも、いくら近い関係にあるといっても自分と相手とは「別の人間」なのです。
それを忘れて自分と相手とを同一視してしまうと、相手に求めるものはどんどん大きくなっていくことになります。
「どうしてわかってくれないの？」
「なぜ～なのか理解できない」
そんな思いが浮かんだときには思い出して欲しいのです。
その相手は近くにいるけれど、あくまで自分とは感じ方も考えも違う独立した人であるということ。
つねに相手が近い間柄だからこそ、適切な距離感が必要だということを忘れないようにしなければいけないのです。