カウンセラーの大西さおりです。

パワハラ、セクハラなどのハラスメントについてはずいぶん知られるようになりましたが、最近よく取り上げられるのは客が従業員に対して嫌がらせや攻撃をする「カスハラ（カスタマーハラスメント）」です。

こうなると、もしかして自分もハラスメントの加害者になってしまうのではないかと不安になる人もいるかもしれません。

ハラスメントかそうでないかという違いはどこにあるのでしょうか。

ハラスメント行為には２つの特徴があると言われます。

ひとつは、自分の常識を相手に押し付けできること。

もうひとつは、相手の立場をまったく考えていないことです。

「〜でなければいけない」とか「〜であるべき」という思いこみは一見、正義のように感じるかもしれません。

でもそれは相手にとっても同じなのだろうか、他の考え方はないだろうかという視点があれば、一方的に相手に押し付けることはできないはずです。

また相手にもなにか事情があるのかもしれない、自分にも同じことは起こり得る、お互いさまだという視点があれば、すくなくとも相手を尊重した言い方ができるはずです。

この２つの点を忘れないことが大切です。