カウンセラーの大西さおりです。

覚えることが得意だという人はあまりいないのではないでしょうか。

学生時代から覚えることに四苦八苦してきたという声はよく聞かれます。

そのためでしょうか、昔からどうしたら効率よく覚えることができるかというノウハウが重宝されています。

 では、忘れることについてはどうなのでしょうか。

「忘れる」というと物忘れなどあまりいいイメージがないかもしれません。

それとは別に「意識して忘れる」ということは、じつはとても重要なことなのです。

悩みや不安の多くは、過去のことを思い悩む後悔だったりまだ起きてはいないことを心配したりすることです。

どれもいまの自分の力ではどうにもならないことばかりです。

大切なのはそのことについて悩むのではなく、どうにもならないことは「上手く忘れる」ことです。

そしていまの自分ができることを考える。

いま自分がやるべきことに集中することで、不安や後悔といった悩みをやり過ごすことができるようになるのです。