カウンセラーの大西さおりです。

「弱音を吐く」というと、なんとなく良くないことのように思う人がいるのもたしかです。
いつもいつも、ちょっとしたことにも弱音を吐いてばかりで後ろ向きでいるのは問題かもしれません。
でもつらいときやなにか問題を抱えているときに、それを表に出すことができないのはかなりのストレスです。

たとえば…
大きな荷物をひとつ背負うのと、同じ重さでもいくつかに小分けした荷物を分けて持つのでは、どちらがつらいでしょうか。
おそらく少しずつ持ったほうがらくだと感じるはずです。
ストレスにも同じことが言えます。
ずっとストレスをため込み続けて大きなストレスとして抱え込むのか。
その時々にストレスを吐き出して小さなストレスとして消化していくのか。
小さなストレスには対処できても、大きくなってしまったストレスには耐えられなくなってしまう危険があるのです。

必要以上にストレスをため込まないためにも「弱音を吐く」ことが大切なのです。
「弱音を吐く」ことにはもうひとつのメリットがあります。
まわりに対してSOSを出していることがわかるということです。
もし身近な人が弱音を吐いていたら、どんどん助けを出してあげてくださいね。