カウンセラーの大西さおりです。

今年は９月１９日が敬老の日です。

みなさんは歳をとるということにどんなイメージをお持ちでしょうか？

多くの方は歳をとることにマイナスイメージを持たれるかもしれません。

たしかに高齢になっての身体的な機能の低下は老化現象といえますが、

歳をとることで衰えていく能力ばかりではありません。

長年続けてきた仕事において、作業のスピードや量は落ちてしまっても、

仕事の質はむしろ向上していくという例もみられます。

「年の功」[円熟した～」「エキスパート」といった言葉で示されるような技を持つ高齢者も

多くいらっしゃるでしょう。

心の働きもまた身体の老化と同じように、新しい事柄を覚えることが難しくなったり

記憶力が低下したりといった老化はみられます。

しかし理解力や社会的な知識といった、経験によって積み重ねられてきた能力は

むしろ豊かになっていくと考えられています。

物語に出てくる、老人の知恵や賢明さ、また悟りの境地といったものに教えられる･･･といった

エピソードは、まさにこうした能力です。

高齢化社会と言われますが、私たちはこのような「老人力」にもっと目を向けてみてもいいのではないでしょうか？