カウンセラーの大西さおりです。

以前、誕生日にこんなメッセージをもらったことがあります。

「○才の誕生日おめでとう！○は素数です。

　わりきれない大人の世界へようこそ！」

素数というのは、“１より大きい自然数で、１とその数以外には割りきれない数”だそうです。

たとえば２、３、５、７、１１、13…などです（ちなみにその歳がどの素数だったのかはヒミツ）。

素数というのは無限にあるようですが、「わりきれないこと」というのも世の中には限りなくあるのではないでしょうか。

きっちりと決まった答えだけがあるのなら、私たちの生活は悩んだり迷ったりということはなくなるのかもしれません。

でも現実には、多くのことは答えは一つではありません。

そもそも答え自体がないことだってあります。

まさに、“わりきれないこと”ばかりです。

わりきれない世界を生きていくのが大人である、ということかもしれません。

大人というのは、成熟した人と言い換えてもいいでしょう。

答えがないという状況や、逆にいくつもある答えを受け止めることができること。

そうした柔軟さや心の広さが、大人であるということなのでしょう。