カウンセラーの大西さおりです。

こどもの頃に「相手の立場や気持ちになって考えなさい」と言われたことがあるはずです。

これは「自分本意の考え方や行動ではなく相手のことを思いやることが大事なのだ」ということを教えるための言葉です。

たしかに周りの人と良好な関係を築いていくためには、思いやりや配慮といったことは必要です。

でも、それがいきすぎてしまったら…？

相手の立場や気持ちを第一に考えてばかりいたら、どうなってしまうでしょうか。

自分のことはいつも後回しにしたり、自分の気持ちを押さえつけてまで相手を大事にしてしまう。

そうなれば当然、自分自身がいつか苦しくなってしまいます。

そもそも「自分自身ってなんだろう？」と、自分の気持ちを見失ってしまうようなことになってしまいます。

相手を思うことは必要なことではあります。

でもそれは自分を犠牲にすることではありません。

まずは自分の気持ちを大切にすること。

それが出来ていてはじめて、他者のことを大切にできていると言えるのではないでしょうか？