カウンセラーの大西さおりです。

失敗するのは、誰にとってもイヤなことです。

できることなら失敗なんかしたくない。

なるべく失敗しないようにしたい。

そう思う人がほとんどでしょう。

でも、ちょっと待ってください。

「失敗は成功のもと」という言葉もありますよ。

子育てに関する文章のなかに、こんな言葉がありました。

「子どもには失敗する権利がある」

子どもは成長していく過程でいろいろなことを学んで身につけていきます。

自分が失敗したり間違えたりするなかで、本当に自分の経験としていくことができるというのです。

まわりの大人はついつい子どもが失敗しないように、間違わないようにと先回りしがちです。

子どものためと思う行為が、子どもの「失敗する権利」を奪ってしまっているのです。

失敗することをおそれるあまり、失敗しそうなことを回避しているのもこれと同じようなことではないでしょうか。

自分で自分の「失敗する権利」を奪っているわけです。

失敗することでこそ、得られることがある。

大人だって「失敗する権利」をフル活用していきましょう。