カウンセラーの大西さおりです。

人は誰でもみんな違った存在です。

生まれ持ったものだけではなく、育った環境や習慣、文化もまた人それぞれ違っています。

それなのに私たちは勝手なもので、自分のしていることについては「あたりまえ」だと信じて疑いません。

ところが、この「あたりまえ」という言葉にはちょっと注意が必要です。

ときには自分にとっての「あたりまえ」が、あたりまえではないこともあるからです。

私たちはついつい自分にとっての「あたりまえ」だから、「～でなくてはならない」とか「～すべき(すべきではない)」とか「～するしかない」などといった考え方をしがちです。

ところが実際には、これらが通用しない場合だってたくさんあるのです。

自分にとっての「あたりまえ」にしばられていると、当然のように視野が狭くなってしまいます。

その結果、自分自身を苦しめてしまったり、他人を否定してしまったりすることにもなりかねません。

ときには自分の「あたりまえ」が本当なのか、疑ってみることも大切です。