カウンセラーの大西さおりです。

私たちのこころにはいくつかの働きがあります。

ひとつは、喜怒哀楽といった感情を自由に表現する働きです。

「好き・嫌い」や「～したい・～したくない」などの気持ちもそうです。

もちろん、いつでもどこでも感情のおもむくままに生きていくことはできません。

成長するにしたがって、我慢したり自分をおさえることも覚えていきます。

そうするためには、社会のなかで生きていくためのルールを守ったり周りの人たちのことを思いやったりすることを身につけなくてはなりません。

これがもうひとつの働きです。

「～しなければいけない」とか「～すべき」という考え方はこれにあたります。

どれも人間にとっては大切なこころの働きです。

ただし、そのバランスが大切なのです。

～すべきという考えやルールを守ることができなければ、社会で生きていくことはできません。

でもそればかりでは、自分自身の本当の気持ちをを見失ってしまいます。

自分をうまくコントロールすること。

じつはこれも重要な働きといえます。