カウンセラーの大西さおりです。

一生懸命がんばっているのに、どんどん自分がつらくなってしまう…という人がいます。
真面目でまわりにも気をつかっている、端から見ても頑張り屋さんです。
ところがそうした悩みをもつ人の多くは、うまく他者を頼ることができないという共通点があるようです。

いつも全力プレーで自分のポジションはもちろん、周りの人の守備範囲も自分が完璧にこなそうと張り切っている…。
こんな風に例えてみたら、どうでしょう？
それはしんどくなってしまいますよね。
相手の守備範囲はちゃんと相手に任せること。
自分が相手を助けてあげることがあるように、ときには自分も助けてもらうことがあることを認めること。

そのためにはまず、自分と他者との「守備範囲＝境界線」をはっきりさせなくてはいけません。
そして人に助けてもらうことや人を頼ることが、かならずしも悪いことではないということにも目を向ける必要があります。

人は一方的に助ける人と助けられる人に分けられる訳ではありません。

互いに助けたり助けられたり、頼ったり頼られたりする。

そのことを受け入れることができたら、今よりきっと楽になれるような気がします。