カウンセラーの大西さおりです。

オーケストラの演奏は指揮者次第だといわれています。
それぞれの楽器ごとの演奏を把握しつつ、同時に全体像をイメージして各演奏者に指示をしていく…。
それほど詳しくはない私から見ても、その仕事は大変なのだろうと想像できます。
でもだからこそ、オーケストラのメンバーは指揮にしたがって演奏することができるのでしょう。

私たちの指揮者はもちろん私たち自身です。
感情的な自分、理性的な自分、厳しい自分、消極的な自分…。
自分のなかにはさまざまな“自分”がいます。
つい忘れてしまいがちですが、そんな自分をうまくコントロールして調和させるのもまた自分なのです。
もし指揮者である自分がうまく働けていないとどうなってしまうのか。
感情ばかりが暴走したり、逆に建前ばかりで気持ちを軽視してしまったり、自分のことばかりで相手を思いやることがおろそかになったしまったり。
これでは「不協和音」が聴こえてきそうです。
自分をコントロールする“指揮者”が仕事をできていれば、自分のこころにも安定したハーモニーが流れているはずです。