カウンセラーの大西さおりです。

毎年八月は平和について考える機会が多い季節です。

日頃は当たり前だと気にも止めないことでも、平和であるからこそのありがたさを実感することがあります。

私たちがいろいろなことに思い悩むことができるのも、平和な生活であるからこそといえるのです。

人間の「欲求」には段階があるといわれています。

まずは生きていくために必要な欲求が優先されるのはいうまでもありません。

生きるか死ぬかという状況では、なによりも安全に生活できることが求められます。

こうした基盤となる欲求が整っていてはじめて、私たちは次の段階にいくことができます。

好きな仕事がしたいとか、こころを許せる仲間が欲しいとか、ほかの人から認められたいとか、自分らしくいたいとか…などと願うことができるのは、平和で安全な生活があるからともいえるのです。

そう考えると、平和のありがたさも実感できるのではないでしょうか。