カウンセラーの大西さおりです。

家庭用の「癒しロボット」が発売されるというニュースをみました。
ロボットといえばなにか仕事をしてわたしたちの生活を便利にしてくれるもの。
ところがこのロボットはなにもできない「弱いロボット」がテーマだといいます。

生活を手助けするような機能はまったくないというと、なにができるのか気になりますね。
このロボットは呼びかけたり頭をなでたりすると、たまにあいさつを返したりしっぽを振ったりするのだそうです。
また不意にことばを発したり寝言を言ったりすることもあるといいます。
そうした姿に「癒やされたり愛着が湧いた」「反応があるとうれしい気持ちになる」といった声が寄せられているということです。
もともとなにもできないロボットを人が補う設計になっているので、接した人は「弱いロボット」の世話をする優しさや喜びを感じることができるのです。
このロボットは「完全でなくてはいけない」と思い込んでいるわたしたちに「不完全でもいいんだ」と教えてくれているのかもしれません。