カウンセラーの大西さおりです。

他人の目が気になる、という話を聞くことがあります。

他人にどう思われるかというのはおもに、「自分のことを相手に悪く思われるのではないか」ということです（逆によく思われたらどうしよう、というパターンは聞いたことがありません）。

では本当に他人が自分のことを悪く思っているのかとなると、意外にもそんなことはないだろうと思っている人がほとんどです。

この「他人の目」というのは、じつは「自分の中の他者の目」なのです。

つまり「相手が自分を悪く思うに違いない」という場合、自分自身が自分のことを悪く思っているということになるのです。

〜でなくてはならない、〜すべきだという気持ちが強すぎると、自分の中の他人は過剰に自分に厳しくなります。

ちなみに「自分の中の他人の目」は悪いことばかりではありません。

自分のことを客観的に見ることができたり、きちんとルールを守ったり自分を律したりということができるのも、この自分の中の他人の目のおかげです。

この自分の中の他人とも、うまくつきあっていくことができれば大丈夫なのです。