カウンセラーの大西さおりです。

ネガティブな感情にとらわれてしまっているとき、多くの場合わたしたちのこころは過去や未来に飛んでいってしまっています。

たとえば「後悔」というのは、もう過ぎてしまったことについて悔やむことです。

「不安」は、まだ起きていない将来のことを心配すること。

こうしたときには「いま、ここ」にはこころはいないのです。

私たちは過去や未来を変えたり自由にすることはできません。

つまり悩んでもどうしようもないことにとらわれているわけです。

 こうした感情にとらわれそうになった時、そこからなるべく早く離れるにはどうしたらいいのでしょうか。

それは「いま」を感じることです。

人間の感覚は、一度にたくさんのことを感じることはできません。

ネガティブな感情にとらわれているとき、「いま」の感覚は閉ざされてしまっています。

逆に考えれば、「いま」を感じることに集中すれば自然とネガティブな感情からは離れやすくなるということです。

聴こえてくる音に集中したり、しっかりと味わったり、自分の体の動きを実感する…。

「いま」を感じることを日々の中で意識してみてはいかがでしょうか。