カウンセラーの大西さおりです。

知り合いの女性が言っていました。

「誰が教えたわけでもないのに、ちゃんと嘘をつくようになるのね」

彼女にはお孫さんがいるのですが、そのお孫さんが嘘を（といっても子どもらしい他愛のない嘘だそうですが）つくようになったというのです。

これを聞いて、ある脳科学者の先生が書いた子育ての本の紹介を思い出しました。

この先生は自分のお子さんの成長を見ながら、脳が発達していく過程を実感されたというものです。

つまり子どもが嘘をつくようになるということは、脳のさまざまな部分の働きが進化したということなのだそうです。

たしかに、食べてはいけないおやつを食べてしまった子が

「自分は食べてない」「かわりに弟が食べた」

と嘘をつくには色々なことがわかっていないとできないことです。

自分がしたことは悪いことだと知っていること。

相手（親）は起こるだろうという予想ができること。

自分が怒られないために（本当はやっていない）弟のせいにすること。

たしかに少し前まで赤ちゃんだった子どもが、これだけのことを考えることができるというのはすごい進化です。

嘘も成長の証なのですね。