カウンセラーの大西さおりです。

最近よく話題になっているのが、きょうだいの順番による性格の違いについてです。

一番上の子はしっかり者、末っ子は甘え上手だとか…。

みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

自分や周りの人を見ていても、たしかに個人差はあるもののそういった傾向はあるように感じます。

これは家族の中での立場が似たようなものであることや、期待される役割が同じようなものであることに関係しているのだと思います。

知らず知らずのうちに子どもはそうした立場にふさわしい行動や考え方をしようとしたり、期待に応えようとしてしまう。

それで兄（姉）らしい振る舞いや弟（妹）っぽい行動というのが身についてしまうのでしょう。

私自身は姉の立場だったので、（まぁ、しっかりしているかは疑問ですが…）やはりなんでも自分でやろうとしてしまいがちです。

ですから困ったことがあっても、人に頼んだりというのは苦手でした。

でもこうした行動のしかたや考え方というのは、いわば子ども時代に無条件に取り入れてしまったものです。

今の自分にとって負担であるなら、大人の私たちはそれを自覚して意識して変えることもできるはずです。

私はいま「困ったときは素直に人を頼ってみる」ようにしています。

もちろん、「お姉さんなんだから」とか「お姉さんらしくない」なんていわれることはもうありません。