カウンセラーの大西さおりです。

知人のサッカーチームのお話です。

もともとは会社のサッカー部だったというそのチームは、さまざまなメンバーがいます。

もともとのサッカー部にいた社員の人。

取引先や仕事関係でサッカー好きで参加している人。

社員の人に誘われてきた部員の学生時代の先輩や後輩。

対戦相手からの飛び入り。

ほぼ、来るものは拒まずの状態です。

なので選手のレベルもまちまちです。

強豪高校のサッカー部やクラブチームの下部組織にいたという上級者。

それほど強くはないけれど子どもの頃からサッカーを続けてきた人。

誘われてはじめて本格的にサッカーを始めたという人。

それぞれが練習に励み、試合にも全員参加です。

一度、聞いてみたことがあります。

このチームの目標は？

答えは「みんながそれぞれ、昨日よりも上手くなること」。

試合の勝ち負けではないのです。

試合に勝とうと思えば、自然に上手な人だけが出場することになります。

でもそれでは、みんなが楽しむことができません。

それぞれが昨日よりも上手くなることなら、自分なりに楽しむことができる。

このチームの「楽しさ」は、勝ち負けという比較ではないというのです。

他者との比較ではなく、自分自身を大切にする。

簡単そうで、でも忘れがちなことを教えてもらいました。