カウンセラーの大西さおりです。

「上手く話すことができない」と悩んでいる方が結構いらっしゃいます。

その方のお話を聴いているとそうは思えないのですが、本人にとっては大きな悩みです。

おそらく「話さなければ」というプレッシャーが大きいのかもしれません。

たしかにコミュニケーションといえば話すこと、と思われがちです。

でも気持ちを伝えるということでいえば、言葉以外にも重要なことがたくさんあるのです。

たとえば外国旅行をしたときのことを思い浮かべてください。

よほど語学に堪能な方でなければ、たどたどしい外国語で話さなければなりませんよね。

そんなとき、普段よりも表情やしぐさが大きくなるといった経験はありませんか？

つたない言葉をカバーして、なんとか気持ちを伝えたい。

そんな思いが自然とあらわれるのでしょう。

しかも言葉は通じなくても、それがけっこう通じてしまったり…（笑）。

気持ちを伝えるには、かならずしも言葉だけが必要ではないようです。

笑顔やうなずきといった言葉以外のものが、ときには言葉以上に語りかけてくれることがあります。