カウンセラーの大西さおりです。

今年は本当に災害が多い年です。

日本中で台風、地震、豪雨などが起きています。

実際に被害に遭われた方もいらっしゃることでしょう。

日頃から備えをしておくこと、いざというときには速やかに避難すること。

頭ではわかっていても、実際に行動できているかどうかは自信がない…。

そんな人も多いことと思います。

人間は、自分にとって都合の悪いことにたいして無視したり過小評価したりしてしまうことがあります。

もともと人間は予期しないような出来事には“鈍感”にできているといいます。

ちょっとした出来事にいちいち反応していては、日々の生活が成り立ちません。

心が過剰に反応して疲労してしまわないようにする働きですが、逆効果になってしまうことがあるのです。

自然災害や事件・事故などの非常時、被害があるかもしれない状況でもまだ正常の範囲内だろうと思ってしまう。

これを「正常性バイアス」と呼んでいます。

「自分だけは大丈夫」

「まだ大丈夫」

そんな風に思った時、この正常性バイアスがかかっているのではないか？と立ち止まって考えてみなくてはなりません。