カウンセラーの大西さおりです。

伝える内容は同じであっても、その“伝え方”しだいで結果が大きく変わってしまうことがあります。

いつも会話しているとトラブルになってしまう…という場合には、伝え方を変えてみるのも一つの方法かもしれません。

たとえば家族に手伝って欲しいと思っているとき、どう伝えますか？

「ちょっと、どうして手伝ってくれないの？」

こう言われた相手は嫌な顔をしてしぶしぶ腰を上げるか、「いま忙しいんだよ！」と怒ってしまうか…。

どちらにせよ、あまりいい方法ではなさそうです。

では、こちらはどうでしょう。

「いま大変だから、少し手伝ってほしいんだけど」

これなら（たとえ手伝うことができない状況だとしても）お互いにいやな気分にはならなさそうです。

前者は「（あなたは）手伝ってくれないの？」と、主語が相手（YOU）になっています。

これでは言われた方はまるで責められているようでいい気持ちはしません。

後者は「（わたしは）手伝ってほしい」と自分（I）を主語にしています。

これだと単に自分の気持ちを伝えただけです。

どちらが相手のこころに届きやすいか、もうおわかりですね。