カウンセラーの大西さおりです。

「人」という漢字はお互いに支えあっている姿を表しているのだ…というのはよく言われるフレーズです。

(本来の文字のなりたちとは違っているということですが)

人は好むと好まざるとに関わらず一人では生きていくことはできないのですから、説得力のある言葉として広まっているのでしょう。

ところが現実には「なかなか誰かに頼ることができない」という人が増えているようです。

なぜなのでしょう？

いざというときに支えてもらえる相手がいなければ、いつかは倒れてしまいかねません。

ポイントは「“お互いに”支えあっている」ということなのだと思います。

“お互いに”ということは、自分も誰かを支えているということです。

その実感がないと、「誰かに頼る」とは一方的に誰かに支えてもらうだけ…になってしまうのでしょう。

「頼ることができない」という人こそ、「誰かに頼られる」という経験をたくさん重ねてみてほしいのです。

頼られることは決して迷惑なことや負担を感じるだけのことではありません。

頼られることで得られる喜びだってあるのです。

それを実感できれば「お互いに支えあう」ということが自然に感じられるはずです。