カウンセラーの大西さおりです。

隣の芝生は青く見える、ということわざがあります。

人が持っているものはなんでもよく見えることを言います。

昔から洋の東西を問わず似たようなことわざがあるようですが、これは人の共通した心理なのでしょう。

自分自身を肯定できないという場合にも、こうした心理が関わっているような気がします。

まわりの人はみんな優れていたり良いところがあるように見える。

まさしく、隣の芝生の青い部分ばかりが目にはいってくる状況です。

それにひきかえ、自分の庭にはあんなに立派な青い芝生はない…。

いつもいつもよその芝生ばかりを見ていたら、自分の庭の存在すら忘れてしまいそうです。

隣の芝生を見る前に、まずは自分の庭に目を向けてみましょう。

誰にでも、自分の庭はあるのです。

青い芝生はなくても、花が咲いているかもしれません。

それぞれ木陰があったり、砂場があったり、石垣があったりするかもしれません。

自分の庭は、自分だけのもの。

隣の芝生を眺めるばかりでなく、たまには自分の庭の手入れをしてみては？