カウンセラーの大西さおりです。

夏になると平和について考える機会が多くなります。
(もちろん、夏だけに限ったことでなく、いつでも平和については考えていかなくてはいけないのですが…)
私たちが当たり前に思っていることも、それは平和だからこそできることなのかもしれないと考えたりします。

今日にも自分や自分のまわりの人が死んでしまうかも知れなかったら。
食べるものや着るもの、住むところがいつなくなってしまうかを常に考え続けなければならなかったら。
家族や大切な人たちと離ればなれにならなければいけなかったら。
自分が生き延びるために誰かを傷つけなければならないとしたら。

それ以外のことなんて、とても考えられなくなってしまうのだと思います。

「悩みなんてない」のではなく、「悩んでいる状況ではない」ということです。

「つらい、苦しい」をちゃんと言えること。
自分のつらさや苦しさに向き合う時間や場があるということ。
平和だからこそ、それができるのではないでしょうか。