カウンセラーの大西さおりです。

子どもの頃に「一人でできたの、えらいね」といわれた思い出は誰にでもあるのではないでしょうか。
小さな子どもが、自分だけの力でなにかをできるまでに成長した、ということは喜ばしいことです。
ところが私たちは知らず知らずのうちに、「一人でやること＝立派なこと」と思い込んでいるのではないでしょうか。

これには「他人に迷惑をかけてはいけない」という思い込みも影響しているのかもしれません。
真面目な人ほど、他人の力を借りたり誰かに助けを求めたりすることを躊躇してしまいがちです。
そもそも一人でやりきることは、それほど重要なことなのでしょうか。

逆の立場から見てみると、よくわかります。
相手が一人で困っているときに助けることは、本人が思うほど迷惑ではないことが多いはず。
また力になることができれば、助けた側にとっても満足できるものです。
自分だけで問題を抱え込んでしまってはいないか、別の視点でチェックしてみることも必要です。