カウンセラーの大西さおりです。

苦手なことがあってなかなか行動を起こすことができないというのは、誰にでもあることかもしれません。

思いきってやってみればできるのかもしれないけれど、そのきっかけがつかめない。

そんな人にはこのエピソードをぜひ知ってほしいのです。

ある著名な心理学者は、若い頃はとても引っ込み思案だったといいます。

とくに女性に対しては、ろくに話もできないほど。

そんな自分をなんとかしなくては！と思い、彼は自分に「100人の女性にデートを申し込む」というチャレンジをすることにしたそうです(ずいぶん思いきった話ですよね)。

もちろんそんなに簡単にデートに応じてくれる人はいません。

自分で始めたこととは言え、はじめはとてもつらかったと思います。

ところが数を重ねていくうちにだんだんとハードルが下がっていって、最後には本人もとても楽しんでいたというのです。

もともとは、うまく話せなかったらどうしようという不安が引っ込み思案にさせていたのでしょう。

それがデートを断られていくうちに、そんなことは大したことでもないのだ、うまくいかなくても次があるということを身をもって理解したわけです。

100回のチャレンジをしたこのエピソードを思い出すと、たいていのことはやってみてもいいような気がしませんか。