カウンセラーの大西さおりです。

毎年12月4日〜10日を、人権週間と言います。

人権週間とは、だれもが一人ひとりは違うことを知りそれぞれの違いを大切にすることを考える一週間です。

そもそも人権とは、私たちが幸せに生きるための権利です。

これは人種や民族や国籍や年齢、性別などとは関係なく、すべての人に共通した一人ひとりに備わった権利です。

この「権利」はけっして「わがまま」や「自己中心的なもの」などではありません。

人として生きていく上で、なくてはならないものであるということをきちんと知ること。

そして自分の権利を理解することが、同時に他人の権利も尊重することにつながっていくはずです。

自分と違う立場だから差別があってもしかたがないという考え方では、自分自身もまた周囲の人から大切に扱われることはないはずです。

自分が「ありのまま」でいられる状況こそ、お互いに違いを認めあっていけるのだと思います。

日常生活のなかでこうした考え方があたりまえになれば、「人権週間」はいつか必要なくなるはずです。