カウンセラーの大西さおりです。

わたしたちのこころの中には大きく分けると「こどものはたらき」をしている部分と「おとなのはたらき」をしている部分があります。

こどものはたらきをしている部分とは、快・不快や感情、欲求など生まれついて持っている部分ともいえます。

赤ちゃんはお腹がへったりオシメが濡れているなど不快であればいつでも泣いて訴えてきます。

逆にお腹がいっぱいだったり気持ちが良かったりすれば上機嫌です。

ところがだんだんと成長していくにつれ、それだけでは生きていけないことを知っていきます。

決まった時間にならないとご飯はでてこないし、きちんとトイレには自分からいかなくてはいけないなどのルールを学んでいくのです。

こうして身につけていくのが、「〜しなくてはならない」などのルールを守ったり周囲と協調していくといったおとなのこころのはたらきです。

この二つのこころのはたらきを、時と場合に応じてわたしたちは使い分けています。

当然、どちらが大切とか重要とかではありません。

どちらのこころのはたらきもバランスよく使いこなせることが必要なのです。