カウンセラーの大西さおりです。

今の季節は受験シーズンまっただ中です。

身近に受験生がいるという人も、かつて受験生だった人も、なんとなく落ち着かない日々かもしれません。

試験というのは人生の分岐点のひとつです。

たとえ思うような結果が得られなかったとしても、それですべてが終わるわけではありません。

思い描いていたルートには立てなくとも、また別の新しいルートを歩むことになるということです。

私自身もかつて受験には失敗して、本来の希望していたのとは違う学校に通うこととなりました。

もちろんその当時はショックを受けて落ち込んだことを覚えています。

でも、もしあのとき志望していた学校に行くことになっていたら…。

そこで出会った友人たちとはおそらく知り合うことはなかったはずです。

学生時代を過ごした街もそこでの経験も出会いもなく、私自身もいまとは違っていたかもしれない。

今の自分を作っているのは、これまで経験してきたものです。

そう考えれば受験には失敗したけれど、人生での失敗ではなかったように思うのです。