カウンセラーの大西さおりです。

「人と自分とを比較しない」

これはよくいわれる言葉ですが、なぜ人と自分を比較するのはよくないのでしょうか。

ただ単に比べること自体は悪いことではありません。

比べることで、自分の今の状態やレベルを知ることができるというメリットだってあります。

人と比較することが問題になるのは、そこにネガティブな感情が生まれがちだからなのだと思います。

周りの人やものを「うらやましい」と思うことは誰にでもあることです。

これだけなら良いのですが、ネガティブな面が強くなるとそれが「ねたむ」に変わってきます。

「うらやむ」とは、自分よりも他の人やものが優れていたり恵まれているように見えて自分もそうなりたいと思うこと、とあります。

「ねたむ」とは、他人が自分よりも幸福だったり優れていることを強くうらやましく思って憎むこと。

人をうらやましいと思うだけなら同じようになりたいというプラスのエネルギーなのですが、ねたむというのは憎むというマイナスのエネルギーです。憎しみを相手に向けていても、自分にはなにも返ってくるものはありません。 

人と比較することで自分のなかに生まれる感情はプラスなのかマイナスなのか、見極めなくてはいけません。